雪室(雪中)貯蔵
雪室貯蔵は、古の知恵に学んだ雪中での貯蔵方式です。冷熱エネルギーの活用で雪中貯蔵されたお米や野菜、お酒などは、旨味成分がより一層増し さらに美味しくなります。
また、目先を変えた夏場の雪のイベントは、さわやかな涼風と共に大人も子供も楽しむことができます。
また、目先を変えた夏場の雪のイベントは、さわやかな涼風と共に大人も子供も楽しむことができます。
この雪室は、日本で唯一断熱材にもみがらを使用した雪の保存で通年営業が可能な施設です。
現代に受け継がれた古からの知恵
新潟県小千谷市は、全国でも屈指の豪雪地帯です。
その豪雪地帯で冬の間に降った雪を保管し、冷熱が必要となる時季に利用するものが冷熱エネルギーです。寒冷地では従来、除排雪、融雪などで膨大な費用がかかっていた雪を積極的に利用することでメリットに変えることが可能になっています。
雪室貯蔵施設スノーランド池ヶ原は、おぢや利雪研究会との共同研究により、平成12年に建設されました。
貯蔵品の分析データ
一定期間、雪中貯蔵された農産物や酒類はアミロースなどの旨味成分が増し、高付加価値商品に生まれ変わります。
雪室の温度は 1度から 3度、 湿度 70%から 90%以上を維持しており、この雪室で高い付加価値が付いた製品は、全国各地で販売されています。
雪室は、今では全国で250ヶ所以上あると言われておりますが、そのほとんどは7月から8月くらいまでしか もたないと 聞いております。
しかし、この雪室は、年間を通して営業が可能な数少ない施設として こん日まで順調に運営されております。
雪中貯蔵という方法は昔からありましたが、昭和62年に日本で初めてお酒を雪中貯蔵し、商品化した企業は小千谷市の酒造会社です。
再生可能エネルギーである雪を活用した雪中貯蔵は、平安時代から連綿と受け継がれ、その貯蔵方式は形を変えながらも現代に引き継がれています。
雪室貯蔵施設スノーランド池ヶ原前景